供養枕団子は故人の供養のためにお供えするものです。「枕団子」の意味や役割についてはなかなか知る機会が少ないかと思われます。団子は仏事により呼び方やお供えする意味も異なります。
今回の記事では、仏事でお供えする団子についてご紹介致します。

団子について

法事お供えする団子は仏事によっては「枕団子」と呼ばないこともあります。お供えする団子の意味や呼び方は仏事ごとに異なりそれぞれに役割があります。ここでは、仏事でお供えする団子について詳しくお伝え致します。お供え団子を用意する仏事は地域や宗派によって異なる部分もありますが、一般的に団子をお供えすることが多い仏事は以下の通りです。

団子をお供えする仏事
・お葬式
・初盆
・お盆
・お彼岸
・四十九日
・一周忌 など

基本的には仏事の際には団子をお供えするケースがほとんどです。お墓参りにも団子を持参しお供えする場合もあります。団子は仏事において欠かせない存在です。先にもお伝えした通りどのタイミングで団子をお供えするかによって、団子の呼び方が異なります。仏事ごとの団子の呼び方については以下の通りです。

団子の名称
お葬式……枕団子、早団子
お盆………お迎え団子・お供え団子・送り団子
お彼岸……お彼岸団子・積み団子
初七日……枕団子
四十九日…枕団子

地域によっても団子の呼び方は異なりますので一度確認してみると良いでしょう。またお盆などにお供えする団子は枕団子とは色や味付けが異なる場合もあります。

団子を供える意味や数

団子団子に限らず、仏事で故人様や仏様にお供えされる食物については、全国各地で様々な説があります。葬儀や仏事に関するお供え物としての食物は「故人の旅路のお弁当」のような意味合いでお供えされる場合が多いです。仏事に団子を供える意味枕団子の起源は、香飯を食べずに亡くなったお釈迦様に香飯の代わりに団子をお供えするようになったことです。また、お盆にお供えする団子の意味は、ご先祖様を「お迎えする」「疲れを癒す」「お見送りする」ことです。お彼岸団子には、ご先祖様への「感謝」や「敬意」を表す意味があると言われています。このように枕団子は極楽浄土に行く前の故人にお供えするものなので、故人の命日から火葬の前まで故人の枕元にお供えします。枕団子は毎日新しいものに作り変えて、お供えするのが一般的です。お盆の際に団子をお供えする期間は地域によって異なるため、地域によっては7月の新暦にお盆を行うこともあります。一般的な日程について以下をご確認ください。

一般的な日程
お迎え団子…迎え盆の日(8月13日)
お供え団子…お盆の真ん中の日(8月14日~15日)
送り団子……送り盆の日(8月16日)

お供えする団子の数には厳密な決まりはありません。宗派や地域、各家庭の状況によって異なります。一般的には六個お供えすることが多いですが、13個や49個などたくさんお供えすることもあります。お供えする団子の数にも仏教の教えや深い意味がありますので併せてお伝えしていきます。

一般的には6個
仏教における六道に由来して6個お供えすべしという説。故人が成仏する際には四十九日までの間「地獄・飢餓・畜生・修羅・人間・天上」の6つの世界を行き来し悟りを開くと言われています。この六道にちなみ団子も6個添えるのが一般的です。また、六文銭や六地蔵など、仏事に関することには「6」の数字が付いていることも多いです。お供えする団子の数が特に決まっていない場合は、仏教と繋がりのある数字として、団子は6個をお供えすると良いでしょう。
冥福を祈る7個
六道から脱して浄土へ生まれることを願って「六道の6+1」で7個にすべしという説。また故人は亡くなった後に六道で悟りを開きながら、どの世界で生まれ変わるかについて十王から裁判を受けます。この裁判が初七日から四十九日までの間に7日ごとに行われることから団子を7個お供えする場合もあります。故人の冥福を祈る、ご遺族の気持ちを込めた数と言えます。
「死者の審理」の回数である10個
七日から三回忌までの十王仏信仰「死者の審理」の回数に由来する説。死者の審理を司る十王をまつって死後の罪を軽くしてもらおうとする信仰で閻魔大王もこの十王の一人で五七日の審判者として登場します。四十九日までに万が一、極楽浄土へ行けなかった場合に初七日から三回忌までに行われる「死者の審理」の回数にちなんだ数です。
十三仏にちなんだ13個
13個の団子をお供えする場合は十三仏信仰に由来しています。十三仏とは極楽浄土へ導いてくれる仏様で、十三仏には健康をつかさどる「薬師如来」や仏教の開祖である「釈迦如来」といった仏様が姿を変えたもので、故人に「死者の審理」を行う十王の元の姿は、実は十三仏であるという信仰があり、その信仰にちなみ団子を13個用意する地域もあります。
「四十九日」にちなんだ49個
故人の生まれ変わる世界が決まる大切な時期である「四十九日」。古くは四十九日の際にお餅を四十九個用意し、法要の当日に四十八個をお寺にお供えし、残った一個を家の屋根を越すように投げるといった習慣も一部地域であったようです。
故人の年齢にちなんだ数
長寿で亡くなった方に供えた枕団子を食べると、長寿にあやかれるという説。

注意点と供え方

枕団子お供えする団子はどのように置いても良いわけではありません。お供えをする際に気を付けたい注意点がいくつかありますのでお伝え致します。積み方はお供えする団子の数によって異なりますが、基本的にはピラミッド型になるように積み上げることを覚えておきましょう。お供えする方が多い6個の場合は、団子5つを丸く並べ1番上に1つ乗せます。六道をイメージしており「高く積み上げることで1番上の天まで上がって行けますように」という意味が込められています。他の数の場合も同様に、2~4段の三角錐型に積み上げます。49個や年齢の数など団子の数が多くなる場合は形にこだわる必要はないでしょう。団子は仏様・故人へ向ける火葬前の場合は、枕団子をお皿に積み枕飯などを乗せる枕膳の手前側に置きます。地域によって右端に置く場合と、両端に置く場合がありますので、お住いの地域の風習を確認しましょう。また、お盆やお彼岸などで団子をお供えする場合には団子を置く方向にも注意する必要があります。団子の下に敷く半紙の平らな面をお仏壇のほうに向け、尖った面が自分のほうに向くように置くのがマナーとされています。枕団子の場合はお皿の上に直に置くのが一般的ですが、もし半紙を敷く場合は団子の向きにも気を付けましょう。団子の下に敷く半紙は、仏事の際と慶事の際に折り方が異なるため注意しましょう。仏事で使用する場合は、左側が上になるように折り重ねます。具体的な半紙の折り方は、半紙が縦長になるように広げて置き右上を左手前斜めに向けて折り尖った面が自分のほうに向くように配置する様にします。初七日や四十九日など葬儀後の法要で団子をお供えする際には、宗派での決まりごとやマナーについても事前に確認しておく必要があります。

真言宗
真言宗の仏壇は、最上段に御本尊である大日如来を置くため仏様にお供えするもの以外は最上段にはお供えしません。最上段には手すりのような「結界」があり、仏様の世界と俗世に隔たりを作っています。故人を供養するためのお供え団子は、お位牌の近くに置くのがマナーです。
曹洞宗
曹洞宗の場合、最上段の真ん中に御本尊を置きその両端にご先祖様のお位牌を配置します。その一段下にお供え物を置くのがルールです。曹洞宗では「線香・お花・灯明・お水・飲食」といった5つのお供え物を基本としています。お供え団子は「飲食」として、御本尊とお位牌の一段下にお供えしましょう。
浄土真宗
浄土真宗は、南無阿弥陀仏と唱えるとすべてのものが救われるという教えで信仰心を持ち往生すれば亡くなった後はすぐに成仏できると考えられています。枕団子は、亡くなった後の故人が極楽浄土に行くまでに悟りを開く間に食べるものです。ですから浄土真宗には枕団子は必要ないと言われています。
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