以前は宗教宗派による違いに伴い葬儀形式の違いがうまれることが基本でしたが、近年では故人の遺志や遺族の思いを反映させた様々な葬儀の種類が見られるようになり、一纏めに葬儀といっても一般葬・家族葬・一日葬・直葬などといったようにその形式は多様化してきています。
今回の記事では、葬儀の種類(形式)について詳しくご紹介致します。

葬儀の種類(形式)

葬儀

近年の葬儀は大きく分けて「一般的な形式」「自由度が高い形式」「特殊条件の形式」三つの形式に分類することが可能です。今回の記事でご紹介する葬儀形式を以下にまとめましたので、まずは葬儀形式の名称と大まかな特徴をみていきましょう。

葬儀形式

それでは、それぞれの特徴について詳しくお伝えしていきます。
まずは一般的な形式の葬儀についてご紹介致します。

一般葬
一般葬とは従来のような一般会葬者なども含めて行う葬儀のことを指し、多くの方が集まる傾向にある為に比較的大きな規模の葬儀になります。
参列者が多い葬儀になると飲食費や返礼品の費用が多くなりますし、大きな斎場を借りる必要もありますので、料金も高額に傾向になります。
交友関係の広い方や華やかで規模の大きな葬儀を望む方に向いており、人との縁を大切にした葬儀形式といえるでしょう。

一般葬の利点はしきたりや慣習に則った葬儀ができる点や故人と縁のあった多くの方々と共に偲ぶことができるという点などが挙げられるでしょう。また、欠点としては参列者の数に伴い料金が高くなる点や参列者対応に追われてしまうといった点が挙げられます。

家族葬
家族葬とは近年人気な傾向にある葬儀形式のひとつです。一般的には、身内やごく親しい方だけの10名から30名程程度で執り行い、一般会葬者は参列しない小規模な葬儀になります。
落ち着いて身内や親しい人だけで見送って欲しい、招く方が少ない、小規模でもしっかりと葬儀を行って欲しい方に向いている葬儀形式といえるでしょう。

家族葬の利点は故人様とのお別れの時間をゆっくりと過ごすことができるという点や参列者の対応に追われないといった点、参列者が少数のため費用があまりかからない傾向にあるといった点が挙げられるでしょう。欠点としては参列したくても参列できない方が出る可能性があるという点や葬儀後の弔問対応に追われる可能性がある点などが挙げられます。

密葬
密葬とは本葬を行うことを前提とし、ごく近しい身内のみで内々に行われる葬儀や葬儀があることを広く知らせずに行う葬儀を指します。本葬は密葬に対し、多くの参列者を見込んだ葬儀・告別式やお別れ会といった儀式や式典のことです。
近年では本葬の有無にかかわらず、葬儀があることを広く知らせずごく近しい身内だけで行う葬儀を密葬と呼ぶことも増えていますが厳密には先にお伝えした「本葬を前提した葬儀」であることを覚えておきましょう。
一般的に、故人が会社の会長や社長という社会的地位が高かった方や生前に大きな業績を残された方は密葬を選ばれる傾向にあります。

密葬の利点は遺族を筆頭としたごく親しい関係の方のみで故人様を見送ることが出来る点や遠方や疎遠になった方に無理に葬儀に参列して頂く必要がないという点などが挙げられますが、欠点として本葬を前提とした葬儀である為葬儀を二回に分け行うことにより費用が高くなる点や密葬中や準備中に周囲の方に訃報が知られないようにする必要があるという点、本葬へ参列して頂く方は故人と対面する機会が無いといった点などが挙げられます。

一日葬
一日葬は比較的新しい形式の葬儀で通夜式を行わず、告別式と火葬を1日で執り行い身内を中心に小規模で執り行う葬儀形式です。
儀式はしっかり行って欲しいが、参列する方の時間的・経済的な負担を減らしたい場合に適していると言えるでしょう。

一日葬の利点は1日で終わるため時間的負担が少ない点や料金が安価な傾向という点などが挙げられます。欠点としては菩提寺がある場合には許可が必要といった点や故人を見送るための時間が少ないといった点が挙げられます。

ここからは自由度が高い形式の葬儀についてご紹介致します。

自宅葬
自宅葬は慣れ親しんだ自宅で葬儀を行うことを指します。以前は自宅葬は一般的な形式で親族や近所の方々と協力して葬儀を行っていました。
近年では住み慣れた家で見送られたいという方に選ばれる傾向があり、自宅に十分なスペースがあれば執り行うことが可能です。

自宅葬の利点は出棺までの時間慣れ親しんだ自宅で故人様とゆっくりとお別れの時間を持つことができるという点などが挙げられます。欠点としては自宅を片づけたりする手間がある点や準備が大変な傾向にある点などが挙げられます。

直葬(火葬式)
直葬は通夜や告別式といった儀式を行わず火葬のみを行う形式の葬儀です。火葬式とも呼ばれ、参列者は招かず火葬場の火葬炉の前などに遺族が集まり10分程度のお別れを少人数で行います。
宗教に拘りがない方や、葬儀の規模が小さいため葬儀費用を抑えることができるため葬儀にお金をかけずにお見送りをして欲しい方に向いています。

直葬(火葬式)の利点は葬儀費用を抑えられるという点や葬儀にかかる時間を短縮できるという点などが挙げられます。欠点としてはお別れの時間が極端に短く後悔する可能性がある点や菩提寺がある場合には許可が必要という点などが挙げられます。

自然葬
自然葬は遺骨を墓などに埋葬せず、海や山に散骨することで自然に還す形式の葬儀を指します。山に散骨する場合は樹木葬・海に散骨する場合は海洋散骨や海洋葬などと呼ばれます。
自然葬は自然に還りたいという希望がある方に適しており、墓を購入・管理することに懸念がある方に選ばれています。一部の遺灰を残し、骨壺に入れて自宅で供養する事も可能です。

自然葬の利点は墓の後継者問題が解消するという点や思い入れのある土地や自然に故人様を埋葬し還すことができる点などが挙げられます。欠点としては後々お墓を作りたいと思っても遺骨を回収する事はできないといった点や墓参りや献花ができないという点、散骨する場所を探したり船や移動費などの金額が高額になる場合があるといった点などが挙げられます。

音楽葬
音楽葬は無宗教葬のひとつで、宗教儀式として僧侶に読経してもらう代わりに故人が好きだった曲を流したり楽団に演奏してもらったりしする形式の葬儀を指します。
宗教に拘りのない方や、仕事や趣味などで音楽に携わっていた方に向いています。また、生前好きだった曲など音楽で故人をイメージしやすい場合などにも適しています。

音楽葬の利点は故人を思い出すきっかけ(音楽)を作ることができる点や家族で葬儀をつくったという感覚がうまれやすいという点などが挙げられます。欠点としては、親族や参列者の方々からの理解を得難い傾向にある点や音響設備が整っている会場を選ぶ必要があるといった点などが挙げられます。

自由葬
自由葬は伝統的な葬儀形式に捉われずに、ホテルやレストランなどでお別れ会形式で行う葬儀のことを指します。故人の思い出の品を飾ったり、写真や映像を流したりと内容は多種多様で焼香の代わりに献花や演奏をするケースもあります。
宗教に拘りのない方の中でも、仲間と楽しく過ごすのが好きだった方や趣味や仕事・昔からの知り合いなど交友関係の幅広い方に向いていると言えます。

自由葬の利点は葬儀の内容を自由に決めることが出来る点や故人を偲ぶことができる葬儀になりやすい点などが挙げられます。欠点としては馴染みのない葬儀形態なので親族や家族の理解を得にくい点や参列者に戸惑いが生じる可能性が高いといった点などが挙げられます。

それでは最後に、特殊条件の形式の葬儀についてお伝え致します。

社葬・合同葬
社葬は会社の重役や功績があった方が亡くなった場合に関係者を招いて大規模に行う葬儀のことを指します。故人の勤めていた会社等が施主となって執り行います。合同葬は先にお伝えした社葬を通常の葬儀と併せて遺族と合同で行うことを指します。
一般的には会社の重役や生前に功績を残された方が亡くなった場合に行われます。

社葬の利点は遺族の負担を軽減できる点や会社の印象が良くなる点などが挙げられます。欠点としては参列者の拘束時間が長くなる点や場によっては焼香などができない場合があるという点などが挙げられます。また、合同葬の場合は会社と遺族の合同で行うため費用面や内容面で話し合い、密に連絡を取る必要があるという点なども挙げられます。

生前葬
生前葬は名前の通り亡くなる前に行う葬儀のことを指します。自分の葬儀に自分が出席するという普通では考えられない経験をすることができ、葬儀というよりもお別れ会や偲ぶ会などに近い雰囲気を持ちます。宗教的な儀式は行われず宗教との結びつきは弱くなります。
自分の言葉で感謝の気持ちを述べたい・自分で葬儀を取り仕切りたいといった方であれば生前葬が向いています。

生前葬の利点は自分で自由に葬儀を執り行うことができる点や時間的制約がない点・家族の負担が少ない点などが挙げられます。欠点としては生前葬に理解を得られない可能性がある点や葬儀が二度手間になる可能性がある点などが挙げられます。

宇宙葬
宇宙葬は火葬を終えたあとの遺灰をカプセルに入れロケットなどで宇宙に打ち上げる葬儀を指します。2000年代に入ってから徐々に注目され始めてきた葬儀のひとつです。
注目されているとはいえ、まだ実例数は少ないので何とも言い難いですが、宇宙に思い入れがある方や故人の遺志を優先したい方に向いているといえるでしょう。

宇宙葬の利点はロマンを感じる点や残りの遺骨は手元供養ができる上、空を見上げて故人様を偲ぶことができる点などが挙げられます。欠点としては申し込みから打ち上げまでに時間がかかってしまう可能性がある点や散骨できる遺骨の量は非常に少ないため、残りのご遺骨は永代供養や手元供養など改めて供養が必要になる点などが挙げられます。

市民葬(区民葬)や福祉葬・宗教別の葬儀について

宗教

市民葬(区民葬)とは、自治体が市民・区民向けのサービスの一環として行っている葬儀プランです。自治体と葬儀社との協定料金により簡素ながらも安価で葬儀を行うことが可能です。市民葬(区民葬)を利用するのに所得制限はなく故人か喪主がその自治体に住んでいればどなたでも利用が可能です。自治体によって料金やプランに含まれる内容は異なり、こういった制度自体を導入していない市町村も多いです。
また、自治体が関係する葬儀として福祉葬もあります。福祉葬とは、生活保護法第18条に基づいて、葬祭扶助によって行われる葬儀のことを指し、生活保護を受けている世帯の方が亡くなり葬儀費用を出せない場合に適用されます。葬祭扶助で支給される費用は「搬送・火葬・納骨など」にかかる最低限の費用です。僧侶による読経や戒名の授与など宗教的な儀式はありません。

従来の葬儀の形式で最も重視されるのは宗教ごとの特色と言えるでしょう。日本の葬儀の多くは仏教式ですが、神道の方やキリスト教の方も宗派ごとに特徴のある葬儀を執り行います。
宗教別の特徴は次の通りです。※当HP内記事にてより詳しく解説していますので併せて参考にしてください。

仏教
日本で執り行われる葬儀の実に9割ほどは仏教式だといわれていますが、仏教と一纏めにいっても多くの宗派があるため宗派によって葬儀のマナーや特徴は異なります。しかし、葬儀は2日に渡り、初日の夜にお通夜、翌日に葬儀・告別式と火葬をするという流れは共通です。
仏教の葬儀の特徴は数珠と焼香です。参列者は心身の穢れを取り除くために数珠を持ちます。焼香の回数・読経の内容・数珠についても宗派によって異なります。
神道
神道の葬儀は神葬祭といい、神社ではなく自宅などで執り行います。仏教では故人に戒名をつけますが、神道では諡号という死後の名前をつけ、焼香もありませんが玉串を用いた神道ならではの形式のお参りをし、音を立てずに「二拝・二拍手・二拝」をするのが特徴です。
キリスト教
キリスト教における葬儀には「死者が神のもとへ導かれていく祝福の儀式」という意味があり、死は縁起が悪いものではなく遺族へのお悔やみの言葉もかけないのが特徴です。キリスト教の葬儀には通夜がなく、告別式では聖書を朗読したり讃美歌・聖歌を歌ったりし、焼香などの代わりに献花をします。

近年の葬儀の傾向について

相談

ここまで、様々な葬儀形式をまとめてお伝えしてきましたが、いざ葬儀について考えたときにご自身やご家族にとって、どのような形式の葬儀がより良いものなのか迷ってしまうかもしれません。
宗教や伝統に捉われない自由な葬儀が増えるなか、近年の葬儀事情もこれまでの形式から徐々に変化しつつあります。近年の葬儀の傾向や特徴として以下にまとめましたので参考にしてください。

葬儀は故人様との最後のお別れの場です。遺族の方はもちろん・親族・友人・知人・近所の方など多くの方に盛大にお見送りをしていただくという葬儀が以前は多数派でした。しかし、近年は都市部を中心に近隣地域の人間関係が希薄になっていたり、高齢化社会の影響からも遠方から参列して頂くことが申し訳ないと考える方が増えています。そして葬儀にかける費用をできるだけ抑えたいという点からも小規模な葬儀を選択する遺族が増加傾向にあります。小規模な葬儀の代表格である家族葬では遺族や親族・親しかった方々のごく少人数でお見送りでき、ゆっくりと故人を見送ることが可能です。一般葬の場合ではいくら遺族が「故人との最後の時間を大切にしたい」と思っていても、なかなか落ち着いた時間を過ごすことができません。しかし、家族葬の様な小規模な葬儀であれば多くの参列者に気遣う必要もなく故人との別れを落ち着いて過ごすことができるでしょう。
また、自然葬・音楽葬・自由葬など宗派に捉われない葬儀は以前から存在こそはあったものの、希望する故人や遺族は少ない傾向にありました。しかし近年では、宗教宗派の特色が色濃い葬儀形式を重んじることよりも故人のその人らしさや遺族の想いを反映させた葬儀を執り行いたいという方が増えており葬儀の内容も多様化しています。

また、一昔前までは人が亡くなる前に葬儀の話をするというのは縁起が悪いことでありタブーともされていました。しかし近年では、家族が危篤状態になった場合や意思相通が難しくなってしまった場合などに備えて事前に葬儀社や近しい方同士で葬儀について相談することも増えてきています。自身の葬儀をどうしたいかを考える方も増えてきていて、生前に専門家に相談したり、家族に葬儀についてお願いをしたという話を伺うことも珍しくありません。
事前相談は、葬儀の内容や予算などを知ることができ、よりよい葬儀を執り行うためには効果的な選択のひとつです。故人が亡くなってからの限られた時間のなかで、多くの手続きや準備に追われる負担を軽減できるという利点もあるでしょう。

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